兎徒然

永富 月来子、絵描きです。うさぎと暮らす日々の由無しごとを綴ります。

キャッシュレスで暮らす

  だいぶ今更感がありますが、消費税が上がりましたね…。私個人の消費ではそうたいした差はなく、何も気にせずに過ごしていたのですが、通勤でつかってる阪急の値段があがったので、回数券くらいは増税前に買っておいたらよかったのかもなぁ…とちびちびした後悔をしている会長です。

 

  激しい換毛で勘吉眉になるふきちゃん(・∀・)

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  クレジットカードさえ利用できなかった近所のスーパーが、10月に入ると突如カード決済を導入していてビックリ‼️

  基本的に、ネットでのお買い物と一万以上の際しかクレジットカードは利用していなかったのですが、5%還元を受けてクレジットカードでの支払いをしています。電子マネーとか色々駆使してポイントをお得に貯めてる方もいて、ペイペイとか、気になりつつも、いまいち信用できない古い頭の私…。

  基本的に私、機械をあまり信用してないんでしょうね。私自身、仕事でレジ操作をしていたことがありますが…人が関与してるのでミスも起こりますし、また機械も不具合がありますね。

  古いタイプのレジだと、打ち込みを人がやらないといけなくて、そうとううっかりしないと間違えなかったことが、逆にほとんどバーコードで、人的操作がなくなると、操作する側も注意力が散漫になり、バーコードの二重打ち込みや、機械のバグに気づかなかったりして、決済ミスが起こりやすいのでは…。現金の授受も、もちろん注意は必要ですが、キャッシュレスの際は余計にレシートをしっかり確認することを習慣にしなければ、と感じています。

  しかし、このキャッシュレスでポイント還元は、機械の導入ができない街の小売店にとっては苦しい経営にトドメを刺す、そんな一角もあるだろうな。やはりみんな同じものを買うなら還元される店を選びますし、キャッシュレス化がこの機会にかなり進み、日本人の会計時の金銭授受のステージがガクンと変わりそう。現金支払いの店がレア、そうなるのも遠くないのかな、なんて…色々未来を考えてしまう。

   家計で今、気にしてるのは電気、ガス代。そんなめっちゃ節約を意識してるわけではないのだが、効率よく使いたい。恐れていた8月の電気代(ふきちゃん部屋のエアコン代が、この猛暑でいくらになるのかと)は、9千円ちょっとでした。四月、五月で4千円未満だったので、あれだけエアコン使って五千円ほどなら安いものなのかな。(いつもの夏なら27度設定で涼しかったけど、今年は24度設定にしても、明け方や西日の当たる時間は暑かった…!汗だくになって起きてました〜)

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  来月以降は、ガス代が下がらないかなーとにわかに期待をしている。なぜかというと、、、

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  ふくのすけね( ^ω^ )土楽窯の黒鍋さん。

  想像したよりもかなり使える子だ。当初は日常使いの調理器具になるとは思っていなかったんだけど、週6日くらい使ってるの…。ふくのすけを使ってしまうと、普通の鍋だと煮えない!と感じてきて、本気でもう一つ煮込み用の鍋も買おうかと考えてる。

土楽窯 口付きふた付き黒鍋七寸

土楽窯 口付きふた付き黒鍋七寸

土楽窯 ポトフ鍋七寸

土楽窯 ポトフ鍋七寸

  調理においての機能や陶器の魅力もあるんだけど、ガス代がかなり節約できるんじゃないかと思っていて…。ガス代を気にしてあまりとろ火の料理はしないんだけど、土鍋があれば気にせずいける!

  根菜とか、肉とか、普通の鍋だとまぁ中火で15分とか20分でも煮えるか煮えないかな感じだけれど、土鍋なら10分で沸騰したら、5分弱火にして火を消すと、小一時間は暖かいまま。バスタオルとか、ダンボールとか使えばかなり保温できると考えていて…煮込み鍋…買ってもいい気がしてきた!

  それに…なんかやっぱり金属のなべより土鍋はかわゆい。たまにふくのすけ洗った後撫で回してる(*≧∀≦*)

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  かいちょ、ふきの牧草は減税対象にはならないでし?
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  そうなんだけど、ふきちゃんの牧草代くらいは稼いでくるからね!好きなだけたべるんだよ。

  
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  りんごなら減税対象でしからそっちでもいいでしよ?

  

 

 

   

 

  

  

宇治、中村藤吉本店

  宇治に行こう!と、

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  唐突に誘われて、
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  やってきた中村藤吉本店。
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  創業安政元年だって。
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  連休明けですが、めっちゃ並んでいます。
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  和室いいなぁ。

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  でも、障子にペタペタ貼ってるのはちょっともったいないかな。
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  お庭には樹齢250年ほどの黒松がりっぱに。
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  会長はこれにする!
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  連れはこのインスタ映えするやつ。
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  会長は欲張り、こちらにしたが…

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  生茶ゼリーにしたらよかったかな。
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  水物が◎。粉物は美味しいけど、お茶の主張とこの粉の割合がどうなのかというと難しいところ…。ちゃんとお茶使ってるからこうなるんでしょうけどね。作りたてだともっと美味しいのかも。

  ウェルカムティーで煎茶のサービスがあるのですが、外国の観光客を意識してるのか、香りと甘みを前面に出した味わいでした。渋いお茶が苦手な方にオススメのお茶屋さんですかね!

  お土産用のお茶やお茶を使った菓子、体験教室もあります。

  

  出てから、ご飯がわりに。京野菜クレープなるものをみつけて買い食い。
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  やばい、宇治はふきという文字が会長をおそう…
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  もちろん①で!
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  これ美味しい。甘いのばっかりがちょっと、な方にもいいね。会長はマヨが無ければもっと好きかな(・∀・)皮もふわりとお茶が香り、こうばしくてよい。

 

 

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

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& Premium特別編集 暮らすように街を歩く、京都ガイド。

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一日乗車券でめぐる京都さんぽ (JTBのムック)

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  顔出しパネルをみつけて、友人に撮ってもらったら…

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  違和感なさすぎて笑いました。

  むしろ私服より似合う…(°▽°)

  あ、こっちか!
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  ふきも茶摘みでし!

  あ、お耳が籠にあたる…
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  友人に送ったら、顔だしだとパッと見わからなくて、茶摘み体験したの?ってなったらしい。

  そういえば、ふくのすけを買った帰り道に立ち寄った伝統工芸展で、久留米絣のワンピースを鏡の前であててみたら、凄く似合う気がしたのだった。店員さんが値段は全く可愛くなくて!といった通り、桁が違い買えなかったが、

 絣風の生地買って、ワンピースとか作ろうかしら( ^ω^ )

 

秋映りんごでし!

  秋映というりんごを買いました。

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  紅くてツヤツヤで美味しそうだったの。

  ふきちゃんといっしょにたべるよ!

 

  ふきちゃん、はい!りんごだよー!
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  むむっ
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  かいちょっ、こりはおいしいやつでしっ!

  はやくでしっ
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  まてまて、ほらあげるから、
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  鼻…いたくない…?
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  ふきちゃん、わかった、あげるから。


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  りんごでしっ
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  たべるでしっ
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  あ…
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  ひっこみつかない会長の手…
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  手からかわいくたべてほしかったよ、ふきちゃぁん。


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  しゃりしゃり
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  ンマーでしっ
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  口が、おいしいお口に…(・∀・)
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  もうないでし?

  

  よし、次は細かく切ってあげよう!

ブチカフェのパン

  25度以下になって筆が進みます。

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  ふきちゃんはパン作り、まだまだ修行中です。

  夜中に、カメラロールを見ていたら、色んなパン焼いたなぁと一年余りをふりかえってしまって…

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  あかん!明日仕事や!と途中で頑張って終わった。帰宅してからも描いてた。

  物を作るってたのしいなぁ。描くって楽しいなぁ。

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  小1の時に、絵を描くってなんて素晴らしいんやろ!ただの真っ白い紙やったのに、描いたら自分の大好きな世界があらわれる( ・∇・)しかも、一人でできて、紙と描くものさえあればいいし、絵が好きでラッキーや!と思ったんだけど、あれから四半世紀経ったけど、また今日も同じこと思ってしまったわ。

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ふきちゃんは換毛で毛がぬけて、おでこに模様ができた。

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  かわいいおでこだなぁ。
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  ふきちゃんかわいい♡
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もっちりよもぎパンのほうじ茶クリームサンド

パン祭りだよ!台風、皆さまお気をつけて〜。

京都もかなり降っています。今日はたまたま休みやったからふきちゃんと家にいられる(`・ω・´)雨漏りが心配な月来子庵です…

www.zubora-hana.com

 

  やっとエアコン無しで過ごせるようになった!パン作りへのイマジネーションも湧いてきたので久しぶりにちょっと凝ったパンを作った。

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  ブチカフェ、秋限定お芋のパン(*゚▽゚*)

  

  まず、ふくのすけ(土鍋の名前)に鳴門金時芋を入れ蒸す。

  その間に生地を捏ねていくよ!

  パン生地作る時はいつも材料入れる場所が自然に決まってきた。

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  強力粉→薄力粉→手前に塩→奥に砂糖→砂糖にドライイースト。今回はちょっと実験的に上新粉を入れてみたよ。

 

 

 

 

 

  そこによもぎ粉末をぬるま湯でふやかしたものを加えます。(水はこの分ふくめ、250ミリくらい入れた。上新粉が水吸うのか、まとまりやすいし、捏ねやすかった。)
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  こねあがったら一次発酵でおやすみ。

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  お芋も美味しくできた!
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  さて、今回は贅沢なカスタードクリームを作るよ!鍋に牛乳を1カップくらいいれて、

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  この牛乳、サロベツ牛乳のプレミアムなんだよ(*゚▽゚*)またコストコに行って、二本組みだったから、友達と一本ずつ分けて買いました。
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  サロベツ牛乳は地元のスーパーに年に何回かおいてて、見つけたら即買いなんだけど、最近みなかったの。
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  甘みとコクがあって臭みがなくて、とろっとした口当たり…やはり乳製品は北海道産だわ!となる。

  ここに、柳櫻園のかりがねほうじ茶を。

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  少しお湯でふやかして投入する。
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  ミルクティーのほうじ茶版をつくるのね。煮立てないように注意して、蓋をしてじっくり蒸らす。

  その間に全卵に砂糖40グラムくらい入れてすりすりすりまぜ…、小麦粉も適当に入れる。鍋のものを濾して、少しずつ加えていく。またそれを濾して、鍋にもどし、
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  弱火でゆっくり加熱していく。

  これは絶対おいしい…食べる前から美味しい。ほうじ茶の香りが幸せ。
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  ジップロックの端をカットして絞り用の口金をセットし、中に詰めて、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。
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  (この口金、20歳の時に、友達の誕生日だかクリスマスだかにケーキを作るために買った。四種類セットになってて、このタイプは使うの初めて!)

  

  他にもなすの焼きびたしとか、色々作った。一次発酵おえて、成型して二次発酵へ。

  まってる間、勝手にポストに配布される地方新聞で、袋を折ろう。

 

  ありゃ!朝ドラ効果かな。これはとっておこう。

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    家に来た友人が、おばあちゃんの知恵袋、みたいだよね、と言ってた袋。

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  こんな風に折っておいて、根菜を保存したり、生ゴミ捨てるのに使ったり、、、ふきちゃんの使用済ペットシーツや●を入れたり。
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  便利。
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  コッペパンみたいな成型にしたよ。
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  ちょっと焼きすぎたかなー?
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  スリットを入れて…中は綺麗な浅葱色(*゚▽゚*)

  キメ細かだ。

  お芋を詰めて、

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  クリームを絞って、はいできた!
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  芋→ほうじ茶クリーム→芋とかぼちゃの種→きな粉。
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  もうちょっとよもぎ粉末多くても良かったな…上新粉は気持ち少なめでもいいかも。もーっちり、かみごたえあるけど柔らかい生地。

  このクリーム美味しい!!めっちゃ美味しい!!!この味はお店ではなかなか商品化できないだろうな。サロベツ牛乳と茶葉、原価率めっちゃあがるし、作りたてだからここまで香りが立つんだろうなぁ。お店で出すならほうじ茶フレーバーみたいなのにならざるをえない。

↓こういうの使った方がクリームに仕立てやすいのかも。

 

  ほうじ茶クリームの味を堪能したいから、飲み物はサロベツ牛乳にしたよ。
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  ほのかなよもぎの青さに、ほうじ茶のほろ苦い香ばしさが駆け抜けていく…蒸した芋の自然な甘み(*゚▽゚*)

  (どっかのパン屋さんに真似されちゃうかもっ!と、調子にのる会長)

  
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   2年目のパンサークル活動、今回も大変楽しく美味しいパンが作れました。

  部長いつもありがとでしね。

  

ふきちゃん!!!(ノД`)

  昨日帰宅したら、ふきちゃんがぼーっとして、目も半開きで、呼びかけても反応がなく、動かない…。

  ふきちゃん(;ω;)!

  びょーいんびょーいん、えっと今日やってるっけ?た、たタクシー先呼ぶ?と、脳をフル稼働してキャリーの用意していたら、

 

3分後にはこう

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  パシぱし

  ぺきべき

  シャクシャク

  もぐもぐ
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  かいちょ、かえったでしか。ふきはなんだか今日は眠くてよく寝たでしよ!

  

  寝ぼけてたんか〜い!!(ノД`)

  会長は、寿命縮んだわっ!
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  ふきだって急に起こされたらぼーっとするでしよ。
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  でし!

 

  うさぎさんってさ、警戒心強いから、基本寝るときも周りの気配を感じながら寝るんだよね…人生の半分をうさぎと生きてきたけどね、寝ぼけたうさぎさんを初めてみたよd( ̄  ̄)

 

  あー、よかった。ふきちゃんが元気で。

  念のため●のチェックもしました。100点あげても良い●してます!

 

  仕事帰りにデパ地下寄ってほうじ茶買ってきたの。

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  もしほんとにこのまま病院だったら、なぜすぐに帰らなかったんだ!?と後悔しておいしく頂けないとこだったよ。

 

  ふきちゃん、跳びはねてる。笑笑

  よく寝たから元気なんだな。

 

  柳櫻園は京都のお茶好きに支持されてるお茶屋さん。一保堂さんが広く一般受けするど真ん中のおいしさだとすると、柳櫻園さんのはちょっととんがった味で、渋みや香りをがつんと出したかんじかな。

  京都のお茶は、他の産地に比べると、渋みや苦みをおさえ、甘みやまろやかさ、香ばしさをたてたお茶が多いので、珍しい味わい。調べたら創始者が他県の人だった!
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  畳の色とこの緑、いいな(・∀・)
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  めちゃウマい。
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  かいちょ、まだ本よむでしか。

  ふきは寝るでしよ。
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  ふきちゃんはよく寝るねぇ。だからそんなにツヤツヤしてるのかな。

白洲正子「器つれづれ」をよむ。

  白洲正子がこの時代に生きていたら、アートシーンでは常に話題の人だったと思う。白洲正子の随筆を読んでいると、ちょいちょい、ん?となる。(゚ω゚)なかなかぶっぱなすなぁ、と。

  現代ならばSNSが常に炎上してるだろうな、と読んでいくと既に当時からアレコレ言われたようだ。

  ※以下色つきの文は「器つれづれ」からの抜粋

 

器つれづれ

器つれづれ

 

 

  人を小馬鹿にしたような侮蔑の目を感じる。はじめのうちは気になって、あれこれ言いわけをしたものだが、この頃は「勝手にしやがれ」と思うようになった。

  フフ、と笑ってしまう。それぐらいの人でないと、ものを語るすべはもたない。

  でも、多分これは侮蔑というより、妬みと僻みな気がする。人は自分の劣等感という傷に沁みた言葉に過敏反応する。そのひりつきから我が心を掘るではなく、ひりつかせた相手を忌み嫌う。時々わたしもそのひりつきを、相手のせいにしてしまいたくなるが、なんとみっともない根性か、と自分を恥じて、塩水ぶっかけてみたり、軟膏をすりこんでみたりする。

  「器つれづれ」を初めて手にとったのは、陶芸をやっていた頃で、私にはその一冊が心に痛かった。あぁ私がつくりたいのは、こんな器たちだと。でも、私の手が生み出せるのは対極の器だと見せつけられてしまった。

  この本を買って手元に置いたのは五年ほど前だろうか。今の私は、この本を愉しむことができる。掲載された写真のなかのものを、脳内で手にとると、掌に触るざらざらや、しっとりした器の肌合いもわかるし、重さもわかる。なんならちょいと料理まで始めてみる。この本は忙しい時には封印する。眺め出すと平気で2時間くらいすぎてしまうから。

  最近になって、漸く文章も読めるようになった。これまでは写真ばかり見つめて終わっていたのだ。キレのある随筆である。ビシビシくる。

 白洲正子が生きていたら、現代人のやりとりの生ぬるさに辟易するんじゃないかと思う。このごろ、オブラートに包んだやりとり、一見あたりさわりのない人間関係の底の部分に意地悪さを感じとる。現代社会の人間関係の特長とも言えるような気がしている。

  そのオブラートに愛はあるのか。白洲正子の真っ向からの言葉には、愛も覚悟もある。

  オブラートに包まれたことに気も付かず、ふわふわと大きくなる人の柔なこと。人間ってもっとたくましいものだよ!と、オブラートを剥き剥きしたくなる衝動を抑え、私もまた通り過ぎるしかなかったりするのだが。

 

天才 青山二郎の眼力 (とんぼの本)

天才 青山二郎の眼力 (とんぼの本)

 
青山二郎と文士たち―骨董交友録

青山二郎と文士たち―骨董交友録

 

 

  白洲正子は、青山二郎という人の 「美なんていうのは、狐つきみたいなものだ」  という言が原稿を書くようになって、わかるようになったという。

  自分が頭で考えていることの、十分の一も表現できない事実を知った時、いくらかその言葉がわかるようになった。

  「わかる、わかる」と有頂天になっていると、また冷水をあびせられた。

  「わかるなんてやさしいことだ。むずかしいのはすることだ。やってみせてごらん。美しいものを作ってみな。できねえだろう、この馬鹿野郎」

  白洲正子が自分の心からの言葉を放つことができるのは、彼女もバシバシと真っ向からの、「こころ」からの叱咤を年輩者から受けてきたからなのだろうか。柔では無く、しなやかな柔軟性をもって「馬鹿野郎」を受け止められる人間でないと、書けない文章なのかもしれない。

  青山二郎精神は尊重したが、「精神的」なものは認めなかったという。

  白洲正子はそれをうけて、

 これを徹底して考えてみることはむつかしい。生きることはもっとむつかしい。ー中略ー形が衰弱したからそういうところに逃げるので、逃げていることさえ気がつかないのだから始末に悪い。

と結ぶ。

 

  逃げるのは手段であるが、今時分が進んでるのか逃げているのかはわかっておいた方が良い。どこへ向かいたいのかもわからない人が逃げている方向までわかってないと、迷宮の中を疾走するようなものだろうと私は思う。メタフィジックなまやかしに迷走する人は、多分この先どんどん増えていくのだろうな。 

   一見甘い優しさより、今の自分が欲しいのはこんな言葉だったりする。今まで読まないできたのは、もったいないような気もするが、今この時に必要になるまで待っていてくれたのかな、なんて。

  

 

白洲正子と歩く京都 (とんぼの本)

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私の百人一首 (新潮文庫)

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白洲正子のおしゃれ: 心を磨く88の言葉

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