兎徒然

うさぎと暮らす日々、ときどきアート

空間芸術の極み、フィギュアスケート

   フィギュアスケートのシーズンになった。

私はスポーツ観戦にはあまり興味は無いのだけれど、パフォーマンスアートとして、昔からよくみていた。


   フィギュアスケートのグランプリシリーズの結果が逐一トップニュースにあがるようになったのは、浅田真央ちゃんが活躍するようになってから。

   それまではひっそりとNHKで深夜中継されたりしていた。

   子供の時から宵っ張りだったので、バレエやダンス、ミュージカルをみるような延長でフィギュアスケートも放送があるとみていた。クラシックに親しみがあるのも、もしかしたらスケートの影響かもしれない。

   ジャンプが成功するか、とかよりも、この曲をどんな衣装で、どんな振り付けで、どんな世界観を表現するのか、というのが楽しみだった。今の採点方法よりもドラマティックで、いつか大人になって生で試合を見に行けたら、6.0の札を作って、気に入りの選手にさし出そうと夢みていた。

    印象に残る演技は沢山あるのだが、鮮烈だったのは、ソルトレイクのサラヒューズ。

 クワンの金確実と思われたところのあのフリー…これが金メダルだ、と滑り始めてすぐに思った。

切りっぱなしのナチュラルなショートヘアが風にさらさら揺れる。こざっぱりした薄紫の衣装がよく似合って、まさに花々と戯れ、風にふかれる妖精だった。

    切れ味の良いジャンプ、スピードのあるスパイラル。滑るのが楽しくてしょうがない!という表情で、彼女は最高のパフォーマンスを見せた。

    

    近年のオリンピックでは言わずもがな、浅田真央ちゃんのラフマニノフのピアコン。

あれを超える女子の演技はしばらくは見れないだろう。あの演技にあんな点しかつけられないスポーツになってしまったんだなぁと改めて嘆いた瞬間だった。

    彼女の魅力は、曲を体現できるあの感受性の豊かさ。技術、技術と取り上げられてきたが、曲にのって自然に動けるスケーターはあまりいない。

   真央ちゃんの凄さは、曲に合わせてます、ではなく、彼女の指先から、エッジワークの跡から、音楽が流れているように思うくらい曲にのっているところ。ポジションの決まり方や、間の取り方。もっともっと色々な曲を見たかった。

   つけ加えると、私は浅田真央とタラソワのファンである。

   奇跡のタッグとしかいいようがないし、浅田真央の知れぬ可能性を見いだしたのはタラソワで、天性の才能にとてつもない努力と苦しみを超えてタラソワの夢見た空間芸術を体現したのが浅田真央だった。

   タラソワ以外の誰が、浅田真央ラフマニノフの鐘を振り付けようと思っただろうか。

   

    この話を書き出すと長ーくなるので、小出しに書いていこうと思う。


   今年ほど全日本女子の結果が予想できない年はないなぁ。三原舞依が頭一つ抜けたかにみえたが、オリンピックシーズンはプログラムがいかにハマるか、が重要な点だ。

   彼女の陣営も勝負をかけてきたなと思うし、守らず攻めの姿勢で焦らずにプログラムを仕上げて欲しいと思う。


   本田真凛のショートは何になるんだろう。彼女はセルフプロデュースが上手い。計算してやってるわけではないのだろうが…。


   今日は浅田真央ちゃんの誕生日!

   新しい人生に幸あれと願う。

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