兎徒然

うさぎと暮らす日々、ときどきアート

ナインチェ、ミッフィー、うさこちゃん

  生まれて初めて出会ったうさぎは、 茶碗やマグカップやハンカチにいる口がバッテンな白うさぎ。

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   バッテンでしかね?

   ふきちゃんは×とエの真ん中かな。

   

 こんなに完璧なうさぎを描けるなんて!!このおじいちゃんは天才!!ブルーナさんに弟子入りしたい、一時は真剣にそう思っていて、夢にまで出てきた。

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  この白い紳士ヒゲが素敵。

 

  3歳か4歳頃、うさこちゃんミッフィーの日本語訳)の茶碗を割ってしまった母はかわりにキティちゃんの茶碗を買ってきた。

  なんでキティちゃん買ってきたん?

   え?これブルーナじゃないの?同じやと思った!

  は!?違う!ブルーナさんのキャラじゃないし、キティちゃんは猫や…。

  

  キティちゃんも嫌いじゃない。けどキティちゃんの形と線はぐっとこない。しかもキティちゃんはうさぎじゃない。

  小学生になると写実表現にも興味が出て、ドガやメアリー・キャサットのパステル画をみて、こんなのが描きたい!とも思ったが、あいかわらずペンケースやポーチはミッフィーだった。

 

ディック・ブルーナの世界―パラダイス・イン・ピクトグラムズ

ディック・ブルーナの世界―パラダイス・イン・ピクトグラムズ

 

 

  ある時、図書館でディック・ブルーナ画集を目にした。絵本やグッズで親しんだ、ミッフィーやクマ、りんご、お馴染みのキャラクターが並び、衝撃的だったのは、ブルーナさんがデザインしたペーパーバックの表紙のページだった。

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  徹夜して読書をして赤目になってしまったクマ。ブレない可愛い形に、そのユーモアある設定、そして絵本のシリーズとは違う大人っぽさ。なにこれ可愛い上に渋い!!

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  ミッフィーを描く前はグラフィックデザイナーだった、と書いてあり、私もこのグラフィックデザイナーになろうと思った。当時憧れていたのは翻訳家、同時通訳、ジャーナリストだったが、どれもなる為の能力が自分にあるかわからなかったので、グラフィックデザイナーという仕事は極めて現実的な職だった。絵を描いたりデザインしたりなら自分にもできる気がした。人づき合いが苦手でも、体力がなくてもなんとかなるかも…現実をみてるようで、そこはまだ小学生である。

   ブルーナさんも最初からあんなシンプルな形がかけたわけではない、写実からどんどん削ぎ落とされて最終的にあのデザインができている。ブルーナさんのこの描かずしてみせる、という一貫したテーマは日本のアートの根本精神と重なる。日本人はブルーナの絵本を受け入れる土壌を持っていたのだろう。

   

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   何これ。絶対的にかわいい。

 

  光と陰で形ができている、立体をどう平面にするか、という方向で発展してきたヨーロッパでは最初は受け入れられなかったよう。

  オランダの新聞に「ブルーナ、次元を外す」とこきおろされたりもした。そのときのブルーナさんの言葉「全く理解していない。立体風のイラストなど死んでもかかない」!!!

  あんな温厚そうな紳士ヒゲのブルーナさん、実は頑固爺!!やはりこの人は私の永遠の憧れ!!!

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  年季の入った画集とポジティブな言葉がならぶ元気になれる一冊。

 

 

  奥のマグカップはもしかしたら持ち物の中で一番古い付き合いかもしれない。人生の2/3以上を共にしてきた。

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  ブチ模様の方がかわいくないでしか?

  

 

  え?世界のミッフィーをライバル視!?

  ミッフィーもふきちゃんもかわいいよ!!

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  ふきの方がスタイルよくないでしか?

 

  うんうん、ふきちゃんはモデル体形だもんね!