兎徒然

永富 月来子、絵描きです。うさぎと暮らす日々の由無しごとを綴ります。

国を超えて伝わるデザイン

  古典文様や意匠が好きなのは昔からだ。

  母が副業で着付け師をしていたので、着物の本や展示会でしらずしらず影響を受けていたのかもしれない。

  日本の文様だけでなく、ヨーロッパの文様も好きで、中学生頃には本にのってるテキスタイルデザイン等を模写していた。

  デザインの世界に国境は無く、和洋で源流が同じではないかと見られるものもたくさんある。

  例えば日本では吉祥文として知られている「七宝」。

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  海外では「ダブルウエディングリング」。このデザインのキルトは嫁入り道具の一つで、婚約が決まると近所の人が集まってチクチクし、出来上がったキルトを贈り合う習慣があったそう。(皆んなでチクチク楽しそう)

 

Foundation-Pieced Double Wedding Ring Quilts

パッチワーク教室 no.82 ダブル・ウエディングリング (レッスンシリーズ)

  私はこういうデザインにこそ浪漫を感じる。

  最初にデザインした人は誰か、何のためのデザインだったのかもわからない。けれどそんなデザインが万国共通にある。筆から筆に伝わりながら、多様化され、現代では当然のように図案集に収められているが、はるか昔に丸を重ねてデザインした最初の誰かがいる。

  吉祥文には、作り手の祈りも込められていただろう。そんな文様が写し写されて伝わっているなんて!

 

  陶芸の絵付けなんかは、一日何十とこなさなければ暮らしが成り立たないので、絵付け工の筆はこなすうちに描きどころだけキメてあとは流したり…これを雑と捉えられるか、洗練と捉えられるかは、描きてと見る側の感性によろう。

  筆が手馴れていくうちに、変化し、今に伝わったと思うと、一つの絵柄に何千何百人の名もなき描き手への想いがわいてくる。

 

  今では教えられる人も少なくなったが、中国から伝わった描き方教則本には四君子というものがあり、昔の日本画家なんかはこれを師に倣って筆使いを徹底して学んだそう。

 

  ごちゃーっととってあった。二十歳の頃に練習したもの。

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  竹。これ全部一本の筆で描く。太い竹も筆を寝かし、濃淡をつけて下から上に一気に描き上げる。葉の部分も入りと抜きを巧くコントロールすると、葉脈や立体感のある葉っぱが一瞬で描ける。

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うーむ。下手ですね!笑笑

左上のうさぎは多分嫌になって息抜きに描いたのかな。

苦戦した跡がみえる。私の青春の一枚。

   この時はスマホも無かったので、面白いデザインをみつけるとクロッキー帳に残していた。

   ウェブで江戸文学講座!の北見花芽さんが浦島太郎を解説されていて、そこに出てくる亀を見て思い出した、若かりし日の疑問をコメントに残したらなんとなんと!丁寧に文献まであたって調べ、お答え頂きました!!!(゚ω゚)

kihiminhamame.hatenablog.com

  私は当然ながら図案集や工芸品の図録をあたって調べたので、知らなかったことが沢山あり、勉強になりました!

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   なんのこっちゃようわらん絵ですが、龍と亀の図案ですね。おそらく器に描かれていた染付を模写したはず…。(染付とは青一色で描かれたもの)

 

学生時代からの愛読書。文様や手仕事を通じて人の人生が蔦のようにからまりあう物語。↓

からくりからくさ (新潮文庫)

からくりからくさ (新潮文庫)

 

  手仕事が好きな方にオススメの一冊。

 

 

 

   北見さん、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました!

 

  三つ目タートルと浦島花芽さんを描いてみました!三つ目のふきちゃんものってます。(これは北見さん作)

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  完成度が低くてすみませんが、高めたら更にキモくなるので落書きでお茶を濁します!(北見さん!これもう紹介は結構なんで…笑笑)

 

 

 お目治しにふきちゃんをどうぞ!

 

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  古典の写しで、柄だけ加えたもの。

 

  以前にも書いたが、こういう意匠デザインされたうさぎさん、ふきちゃんの動きをみていると、本当によく観察されてるなぁと思う。

 

  

 

flemy.hatenablog.jp