兎徒然

うさぎと暮らす日々、ときどきアート

絵画表現の追及ーいわさきちひろに憧れてー中編

 

flemy.hatenablog.jp

 

 

  昨夜、この中編を書くにあたって、「別冊太陽    いわさきちひろ」で年表を確認したかったのだが、それが見つからない。

  コレ↓

別冊太陽 いわさきちひろ

  こないだまでそこにあったのに。

  なんだかまるで、そんなもの見ないでお書きなさいな、と言われたようで、何も見ずに書く。もしかしたら記憶違いもあるかもしれないので、史実とは異なる可能性もあることを記しておこう。

 

  さて、帰りの新幹線である。本は持ってくるなと言う旅行の規則であったが、「持ってきてないもんね。買ったんだ!」と、堂々と読む。

いわさきちひろ (講談社+α文庫)

  黒柳徹子さんはちひろ美術館の館長もされている。

窓ぎわのトットちゃん (1981年)

  序盤は思った通りのお嬢様っぷりである。岩崎知弘は1918年生まれ。父は海軍で海外生活の経験があり、母は女学校の先生。当時としてはかなりハイカラな暮らしをしていたのだろう。

  華やかな洋装の家族写真が沢山載っている。そんな岩崎家も戦争の被害は免れない。ちひろが12歳の時に満州事変がおこり、26歳で終戦を迎えているので、娘ざかりのほとんどに戦争が影を落としている。

  山手の家を焼かれ、火の中命からがら逃げたという。だから、幼少期のちひろの絵はどこにも残っていない。

戦火のなかの子どもたち (創作絵本 14)

  自分の身が癌に冒されていることをしりながら、しぼりだすように描かれた「戦火のなかの子どもたち」は、だから、想像ではないのだ。かつて、ちひろが見た景色を子どもたちは見ている。

  ベトナム戦争の末期に描かれたこの絵本はちひろの怒りや哀しみがバシバシと心にささる。ベトナム戦争終戦待たずに他界したちひろが遺した、まさに命を削って、後世に遺した平和への祈りの絵本だ。

  そして奇しくも今日は8月15日。米事件のおかげで一日遅れたが、なんだか偶然ではない気がしてくる。

  

  ちひろの絵はよくかわいい絵、とおわらされるが、あの水彩の滲みと鉛筆やパステルの線描は、描く瞬間そうとう神経を張り詰めないとかけない線だ。

  出来上がるまでわからない、伸るか反るかのところで筆と水を操る、この一発勝負の緊張感が私には性に合っていた。

  ちひろは洋画も師について習っているが、やはり筆捌きには天性のものがあったのだろう。晩年になればなるほど、東洋画の真髄のような、描かざる美学を追及した作品が増えていく。

いわさきちひろ: 子どもの幸せと平和を絵にこめて (伝記を読もう)

  ちひろの達筆さを知らしめる逸話がある。

  ちひろは左手が優位の両利きだった。絵は左手で描いたそうだが、左手に鉛筆を構え、右で筆を持ち彩色なんてこともしていたそう。

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  花嫁修行として、20歳前後で行成流の書を習うが、2年後には師の代わりに教えるまでになっていたという。

  その教える風景を見た人によると、ちひろは向かいに座った生徒さんの書を直すのに、左手で持った筆をちょいと伸ばしてさらさらと書かれたと。

  つまりは逆さ鏡文字である。神業だ。

 

  書は抽象画だ。絵を描く人で、「私は字が下手なんです」って方は、日常での美意識が足りないか、そもそも造形力が無く絵も描けてないかどちらだと思う。

 

  小さい頃から達筆だね、と褒められた。姉が書道を習っていたので、自分も習えるものと思っていたのに、母ときたら、字は上手だから習わなくても大丈夫、と書道教室には通えなかった。習えていたら今よりもっと身についていたかもしれないと思うと悔しい。

  ちひろの逸話を読んで、あぁこのテクニックを身につけるには遥かに遠いところにいる。絵画教室は無理でもせめて書道を習えたらと地団駄をふむ思いはますますつのった。

  ここからまた独学で行書、草書を始めることになるのだった。

  高校時代には私が写経したものを母が念仏に持って行ったことで、私も書いて欲しいと請われ、よいお小遣い稼ぎをさせてもらった。

 

  長くなってしまったので、次回に繋げる。

 

ちひろ 花の画集

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  ヒトは憎み合ったりいがみ合ったり、火で焼き焼かれるでしか。

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  みんな仲良くするでしよ。

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 ふきを愛でるみたいにヒトがヒトを愛でられたらいいでしね。

 

  ふきちゃんとの平和な日常に感謝。

 

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  おいしいご飯に感謝。

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  いただきます。