兎徒然

うさぎと暮らす日々、ときどきアート

水の中で目覚めた感覚

お題「夏休みの思い出」

  昨日に引き続き夏休みのこと。

 

  私はテストで点をとるのは得意だった。やったらやっただけ結果が出たし、自分の思考の傾向をチェックしたり、記憶力ゲームのような感覚だった。

  でも、私にはゲーム以上の認識は無くて、親もテストの点とか順位には興味が無かったから、もっとやろう!とかいう意欲がなかった。

 

   もちろん苦手なこともある。一夜漬けばかりだった高1のテストで、苦手な数学と化学がかぶってしまった時に、少し体調が悪くてインプットする時間を確保できなかった。そこで化学を捨てたら11点をとってしまった。( ̄▽ ̄)

  もはや問題さえ何が何だかわからなかった。

  でも11点とっても別になんとも思わなかったの。これはナシで生きてこって思ってしまった。次の単元は得意な方だったから92点とって赤は免れた。

  

  今でも2桁の暗算は危ういけど、会社では計算できないとバレてない。電卓という文明の利器にたよっている。

  

  理系科目よりも苦手だったのが体育。

  小学生の時の話に戻ろう。

  とにかく私は身体を動かすセンスが無い。器用なのは指先だけ!と恩師に言われたことがある。

  初めてやるスポーツをさらっとこなす人、どんな脳してるんだろう。めちゃくちゃ興味がある。人並みにできるのは短距離走と水泳くらい。

  水泳は、小4の夏休み中プールに通い詰めてやっとまともに平泳ぎができるようになった。

  私の小学校はプールが無く、水泳の授業になると着替えて校庭に並ぶ。先生の引率で浜へと降りていく。10分かからずに海。

  水着には腰紐の縫い付けが絶対規則で、これが無いと海には入れない。万が一に引っ張り上げる為の命の腰紐なのだ。

  砂浜には名前を書いたプラカード。

 海に入るときは砂浜にプラカードを立てる、上がったらとる。この管理も絶対でよくよく言い聞かされた。

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  海での水泳授業は、多分先生達も気を張って大変だったと思う。いくら注意してもやんちゃな地元っ子は沖まででていく。2キロくらい小学校高学年なら平気で泳ぐ。

  授業が終了しても戻らない子の親に電話をかけると、ほっといて下さい、大丈夫です、なんて言われて、そのまま次の授業になったりした。(こんな感じだが、地元で海の事故を見聞きしたことがない。漁師の息子は潮の流れをちゃんと教わって、危険な流れの場には絶対にいかないのだ。)

 

  毎年なんとなくのバタ足で通り抜けてきた水泳の時間だが、  小4の夏休み、市から助成金が出て、市営プールの利用料とバス代を負担してもらえるという通知が来た。

  暑いし、と軽い気持ちで行った。最初はチャプチャプしてるだけだったけど、先生が泳げない子クラスを作ってくれて、平泳ぎのフォームをみっちり指導してくれた。

  顔を上げるタイミング。水を蹴る足の角度。推進しやすい手のかたち。

  のみこみが悪いから、それでもかなり日数がかかったはず。

  ある時水と一体になる感覚がわかった。

  水を蹴る。そのまま流れにまかせて、手先だけは水の膜を切る感覚に集中!身体の力を抜くとびっくりするくらい楽に速く進んだ。

  進まなくなった瞬間に両手で水を割いて、そのまま顔をあげる。息を吸う。

  これが、平泳ぎ!!細切れだったフォームが突然、

わかった!!

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  できないことがわかるのってこんなに気持ちいいことなんだ!と思った。これって筆さばきとかの腕の運動と近しい感覚がある。

  今でもできないことにぶち当たると、この水の中の感覚を思い出す。車の運転免許もこの感覚でとった。(周囲の猛烈な懇願により運転はしていない(>人<;)

 

  水泳が一番好きなスポーツになったのに、中学も高校も水泳の授業がなかったので、損した気分だったな。

 

  ボールは未だに投げられない。投げ方がわからないのだ。

  

  授業ももっと個人のスキルアップを目指す内容になればいいのになぁと思った。

  平泳ぎのフォームみたく時間を作ってくれたら体育もちょっとは好きになれたかもしれない。

  いつも、足手まといになって、所在ないという気持ちしかなかったから。

  

  運動も得意だったら、生きるのが楽だったと思うけれど、人は不得意なことから学ぶことの方が多い。

  小学校の先生というのは、もしかしたら苦手科目だったことを教えた方が良いのかもなぁ、なんて思う。私、絵より水泳のほうが教えられそうだもの。

  平泳ぎを教えてくれた先生本人は、もう忘れちゃったかもしれないけど、私にとっては、とても大きな夏休みの収穫だった。

 

  付け足しのようだが、読書感想文が苦手な子どもって感想文がどんなものかをまず読ませてあげたほうがいいんじゃないのかな?

  真似ることは学ぶことだし、冒頭の切り込みから自分への引き寄せ、最終的に何が言いたいか、プロットの作り方を他人の読書感想文から学べばよいのでは?

  

  たしかに学校で、読書感想文の書き方なんてならわなかったよなぁ、と思う。

  根幹を教えられる人って実はすごく少ないのでは。