兎徒然

うさぎと暮らす日々、ときどきアート

向田邦子の暮らしぶり

  向田邦子さんとは強欲なところが似ている。

 器を見て〝背筋がスーとして総毛立った〟ら買ってしまうところ。まぁ、彼女の稼ぎとは大差があるので、私は口惜しく眺めて帰ったりもするが…。

  タイにアンコールワットを見物に行き、宋胡録の小壺を80個ほど買って帰ってきて、そのうち3つはミュージアム・ピースだったらしい。

  写真を眺めるとこれまた私の好みなんである。そこら辺を散歩して摘んできた小花を生けたら素敵だなぁとか、墨に打つ水をこんな小壺に入れたら、なんかええのが描けそうとか思ってしまう。

  邦子さんが東京美術倶楽部の歳末売り立てにいく随筆がある。

  ①まずしっかりご飯をたべる

  ②現金は置いていく

  ③自宅を眺め、もう皿一枚も収納できないと言い聞かせる

  

  上記の三点を儀式に、絶対に買わないぞと誓って家を出るのだが、染付の菊図皿に柿を盛ったら美味しいだろう、と思ったが最後、安南の茶碗まで買い込んでいる。やっぱりね。(´ω`)

 

  その心の動きが、まるで自分が書いた随筆だっけ?と思うくらい似ていて、何回読んでも笑ってしまうのだ。

 

新装版 向田邦子ふたたび (文春文庫)

 

 しかも同じタイ旅行で、バンコクに寄った邦子さんはシャム猫協会長のお宅を訪問し、そこでコラットという猫に「感電」してしまい、合掌とエアメールで猫まで手にいれている。

  私はさすがにそれはしませんよ!(・∀・)

  かわいいうさぎちゃんがいても…。海外からはさすがに。

  

  私は向田さんのドラマはリメイクしかみたことが無いのだが、面白いとおもったのが、「寺内貫太郎一家」の脚本。

 

寺内貫太郎一家 (新潮文庫)

寺内貫太郎一家 (新潮文庫)

 

 

  シーンのお品書きまで決めてあって、ある日は肉のランクが高すぎるといってきたそう。

  つまり、寺内家ではグラム三百円の肉は買わない、ということ。

  たしかにドラマで興ざめするのはそんなシーンだ。しがないOLが服を取っ替え引っ替えきてるドラマは現実味が無い。

  飯食いドラマ!と、揶揄されたこともあったそうな。それも然り。スタッフは大変!

 

  向田さんは、書画や器を買い求めたが、値打ちやらコレクションとして飾るためではなく、暮らしの中でそれらを愛でた。

 

  その時代には珍しいことだったんだろう。

  書画もしっくり部屋になじんで、ご本人と猫を引き立てる背景になっているし、どの器も「早いが手抜き」(ご本人談)の普段の料理をのせられていたのがわかる。

  著書を読めば、繊細な眼を持っていたのがわかる。根っからの芸術家なのだ。

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  あぁ器の話で結局おわってしまう…。

  つ、続くかも…。

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  ところで、京都に来たら骨董の焼き物が欲しくなったりするかもしれない。さらりと贔屓の店を紹介したいのだが。二、三頭に浮かぶ店はふらりと立ち寄って場所が定かではないのだ。

  また行きたいものだ。

 

  有名どころでは、「てっさい堂」。予算が潤沢ならばここ。まちがいない品ばかりだ。ただし、高い。見るだけでも、と思うが、入ったら手荷物は預けなければいけないし、店員さんが話しかけるでもなく、ずーっとこちらを見ているのだ…仕方がないのかもしれない。豆皿1つ何万の世界だ。

  でも、監視されながら愉しむ神経は持ち合わせていない。だから、もう行っていない。

  

  地下鉄東山駅から出てすぐ左手に、狭い路地にうつわ、という看板が見える。

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  美術館のある岡崎エリアということも手伝って、ちょいと立ち寄るのが「うつわ阿閑堂」である。
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  現代のものから骨董まで所狭し。

  ここは品と値段が一致しないようなところが良し悪しである。これが3000円?と思うのもあれば7000円くらいかなと算段して手にとったら五万円だったりする。

  宝探しみたいな気分でどうぞ。

  九谷の好きな窯のもので、買うのをよそで見送った煎茶碗が1/3の値段で出ていて、おっと手にとったが、これ、本物かな?という絵付けであった。本物だとしても、修行中のお弟子さんが付けたものか。

  当主の筆ではないことは確かだった。

 

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 昨日のお膳、 十五夜さんが目にとめた左奥の向付はこちら、阿閑堂さんから連れてきたもの。

  右上の錦手は状態はそうよくはないが、710円でそこらの骨董屋で軒下に出ていた。多分着物メインのお店で、陶磁器には詳しくない主人とみた。そういう何でもござれな骨董品屋は穴場だ。

  よく言われる、弘法さんやら天神さんの市では掘り出し物なんてまず皆無。あそこに出してくる方は皆プロだから、相応の値段かそれ以上である。

 

  痛めた組織が早く修復するように、タンパク質多めのワンプレート。

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  散歩して河原でとってきた南天の葉を飾りに。

 

  すっかり秋。しとしとそぼそぼと、こんな雨はまた一興と、朝からさんぽ。

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  身体の痛み具合を確認しながら、季節のうつろいを感じる。
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  曼珠沙華が咲いた。
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  きのこ発見!
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明日はふきちゃんの超絶激可愛写真をのせます!