兎徒然

うさぎと暮らす日々、ときどきアート

私を育ててくれた漫画家、あさぎり夕さん。

  10月27日、漫画家のあさぎり夕さんが亡くなった。

  さくらももこさんといい、今年はなんだか、幼少期に好きだった作家さんの訃報が続く。あさぎり夕さんは、私が1番最初に好きになった漫画家。

  晩年は、なかよし時代とはうってかわって、ボーイズラブの小説を書いていたそうだが、目を患っていたと…。漫画家さんが目を患うとは、酷な話だ。

  私の家は、家族全員わりと読書家だった。変わっていたのは母が漫画を読むことを推奨していたこと。絵本はすぐ読み終わるし、高価だし…と、あんまり買ってもらった記憶がない。

  ピーターラビットの絵本が欲しかったけれど、保育園にあるでしょ!と買ってもらえなかった。保育園で読むピーターラビットと、自分の「ピーターラビット」の絵本は違う。

 

 

  字が読めるようになると、母は「パンクポンク」というデカいうさぎの漫画を買ってきた。漫画のコマの進み方がわからない私に、母は絵本を読む要領で読み聞かせてくれた。

 

パンク・ポンク 1 (てんとう虫コミックス)
 

 

  母としては漫画好きになればしめたもの。400円たらずで、子供がじーっとしてくれるとあって家事をするのにちょうどよかったのだ。

  そうして私は、漫画から様々なことを覚えた。バレンタインの習慣とか、ヘソクリという単語とか…。漫画の良いところは基本漢字表記でルビが振られるので、知らない言語に出くわしても読みが覚えられる。

  そして漢字の成り立ちと、話の展開、絵、からなんとなく意味を想像していけた。

  漢字や熟語はかなり得意だったが、ほぼ漫画で覚えたと言っても過言ではない。

  あと、漫画って児童文学よりも登場人物が多く、人間関係もわりと複雑。心理的な情報量が多いので、人の気持ちを理解しようとした時に、私の場合は漫画の人間関係が教科書だった。

  小学校にあがる前に、風邪をひいた。母が買ってきたのが「卒業写真」だった。ユーミンとか、光GENJIを知らなかったので、後々になって、あぁこの曲か!と気づいたワケだが。

 

  

  一年生になった時、姉が「りぼん」を買っていたので「なかよし」を私が買った。

  1番楽しみにしていたのが、あさぎり夕さんの「コンなパニック」。内容はある日突然主人公が起きたら、狐の耳としっぽが生えていた!という話。会長が好みそうな設定である…笑笑

 

 

 

 

  狐に変身する少女は、やがて同じく狐に変身する男性に出会い、なんたらかんたら…( ^∀^)鳥に変身する少年もいたな。

  この漫画の面白いところは、最終見解で、動物に変身する人間は、自然を守るために生まれた、と結論づけておわるところ。ほう、確かに。動物に変身すると、身をもって自然の大切さが分かるし、こんな人達の団体があれば環境保全に人間の視点からでなく取り組むだろう、なんて色々想像した。

  「コンなパニック」の連載が終わると「なかよし」を買うのをやめてしまって、単行本の作家買いをするようになった。

  驚いたのは、あさぎり夕さんが思ったより随分お若い方だったこと。

  「コンなパニック」を描いていたのがちょうど自分の年くらいである。これも昭和という時代の真っ直ぐさが育てた早熟の天才だったろうか。

  今は全然描いてないけれど、コミックイラストも中学にあがるまでは良く描いていて、小学校の教頭先生に漫画家になれるぞ!と言われたことがあった。

  あの時代の漫画家さんの画力というのは現代作家とは比べ物にならない。また、ペンネームにただならぬセンスを感じる。覚えやすくて、発音しやすくて、情緒がある。

  素敵な作品に育てられたと思う。感謝を込めてここに記している。

  あさぎり夕さんは多分生まれ変わってもまた描く人になっていそうだ。

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  今日はふきちゃんの写真をバンバン載っけたかったのだが、↑こんな感じでし。

 

 

  アンケート実施中でし。よろしくでし!

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