兎徒然

永富 月来子、絵描きです。うさぎと暮らす日々の由無しごとを綴ります。

フィギュアスケート 男子SP

  久しぶりにゆっくりフィギュアスケートをみてる気がする。フジテレビさんが公式で動画をあげて下さってるので、非常にありがたい。

  男子も女子もここまで抜きん出た選手がいないというか、実力伯仲なのは久しぶりではないか。ゲームの勝敗の行方も気になるが、私はいつも通り作品として鑑賞している。

  最終グループの男子勢、みんな個性豊か〜。人蹴りのストロークではっきり色がでるような、そんなスケートをする人ばかりだ。

  今季はネイサンのシーズンだ!グランプリシリーズが始まって、そう予感した。彼の比類なき特徴はジャンプ時の身体の緩やかさ。ネイサンの上半身は無理に締めるのではなく、ただだだ自然に空中に投げ出してるようにみえる。

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  私はスケートは滑れないし、体感してあの技術を語ることはできないが、驚異的なジャンプ技術はあの緩やかさにあるとみている。

  ネイサンのプログラムの良さは、音楽へのはじけるパッションと、音への筋肉の反応がつくっている。音を楽しんでただただ夢中にスケートをしている、多彩なエッジワークは、彼のパッションと技術の追いかけっこがもたらすものだ。

  トリプルアクセルの入り方が前と違う…気がするなぁ。アクセルに不安が無くなればネイサンは本当の意味でジャンプの申し子になる。

   

  さて、記者からの質問への応答で「状態は100パーセント」と言った羽生選手だが、あの100パーセントは、怪我を負った状態からの100パーセントで、怪我を負う前の自分の100パーセントという意味ではない。靭帯損傷というのは本当に厄介な部類の怪我で、骨折のように治るものではない。

  なぜ言い切るかというと、私自身が五年前に靭帯を裂いているから。左手首の靭帯を損傷し、一月経ってギプスを外しても、電気のスイッチをパチンと押すのが痛かった。今でもいつもいつも不安感がある。速い負荷がかかると靭帯が支えきれない、そんな感覚がある。

  もちろん、羽生選手は超一流の身体能力に、超一流のケアも受けているから、凡人の私と比べるのもおかしな話だが…正直、靭帯損傷の痛みを知ってるものとしては…え?ここまで戻してきてるの?ほんまに?と、なる。

  だからショートのミスがでた時、そうだよね、やっぱり羽生選手も人間だよね、と妙に安心してしまった。痛みや違和感はあるだろう。 

  変わってしまった足首の感覚に合わせて、数ヶ月で身体の使い方を調整してきたはずだ。跳てしまうからこそ、休めない彼の身体が私は心配でならない。でも、個人的には、今回のショートが羽生選手の作品の中で一番好きかもしれない。曲との調和、親和性に今までの彼にはないものが観れた。

  何かを得ては何かを失うし、何かを失っては何かを得る。新生した羽生結弦に、やっぱり期待してしまう。

  宇野選手はキスクラの様子で、極度の興奮状態なのがわかった。この興奮をいかに自身でコントロールするか、そんな大人の宇野昌磨がいつ観れるのか。

  フリーで観れたら…

  面白い試合になる。

 

 

 

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