兎徒然

永富 月来子、絵描きです。うさぎと暮らす日々の由無しごとを綴ります。

ユーミンの詩の世界

 

 

  はてなさんがJASRACと契約して、好きな歌をお題に出していたので、久しぶりにお題、書いてみよう。

   今回は歌詞をメインに書こう。そうなるとやっぱりユーミンなんです。

  パン祭りでも、部長がつけてくれるのはユーミン率高し。ユーミンはカラオケの定番中の定番。ユーミンって歌い手として声だけを聴くと、かなりハンデがある声質だと思う。一般的に綺麗な声とされるところの対極にあると思う…でもこんだけ売れてるのは曲と詩が突き抜けて良いから、あの声も個性として受け入れられたんだと思う。

   ユーミンは曲を作る才能がなかったとしても、映像、詩、文学という方面でも大成したんじゃなかろうか。

   ユーミンは視覚に訴える小道具使いの天才!!だと思う。ワンフレーズの情報量の多さが半端なくて、妄想が止まらなくなる。

 

  この妄想世界に、ちょっとだけお付き合いください。念のため書きますが、これはあくまでも私の脳内変換です!ユーミンの思惑は違うところにあるかもしれません。私はこう解釈するよ!って人もいるでしょう。それが詩の深さだと思う。

 

 

海を見ていた午後

海を見ていた午後

 

 

☆「海を見ていた午後」

  主人公は想い出の喫茶店「ドルフィン」の店内に座っている。窓際の、海が一望できる席。

 

ソーダ水の中を貨物船が通る 

 

   これ、ヤバい!もう天才すぎる!

    

   

   しゅわしゅわとした泡、カコンと落ちる氷…ビビッドな色のグラスの中をユーミンは貨物船という言葉だけで海にしてしまう(`・ω・´)

  言葉の魔法がかかったソーダ水の魅力的なこと。喫茶店のいわゆるソーダって小さい頃に一回飲んで、二度と飲んでないんだけど、昔ながらの喫茶店ソーダ、頼みたくなるもんね、一瞬…。

  あと、この曲中には区切り区切りで、外を通る車の音がする。だって、彼女が座るのは貨物船が通るのが見える窓際だからね。それがまた時間の経過を演出していてニクい。

  んで、最後にはちっちゃくドアベルの音がする!!

  このドアベルは、主人公が想いと決別して店を出た音なのか…少女漫画的には、想いびとがドアを開けて入ってきたのか…。

  妄想!とまらないでし!

 

リフレインが叫んでる

リフレインが叫んでる

 

 

 

☆「リフレインが叫んでる」

  これ、1番が男性側、2番が女性側のメッセージなんです。視点が切り替わるのも面白い。

  男性は

  どうしてどうして

  僕達は出逢ってしまったのだろう

   

  女性は

  どうしてどうして私達離れてしまったのだろう

 

  このそれぞれのどうしてが、全く違う。この2人、葉山の海岸でバッタリ再会して焼け木杭に火がついたとしても、多分うまくいかない。

  そういう意味でこの歌詞は、希望がないし、個人的には粘着質な想いに、うわっとなる。(°▽°)

  だって過去にとらわれて海岸沿いをうろつくなんて、彷徨える亡霊でし!ある意味めっちゃホラー!! 

  

  そんな想い出のカセットテープ、これ、2人はとっておくのかな。んで、数年たって、お互いに別の相手がいたら、懐かしく聴くことができるのかな。相手がいても、やっぱりなにかしらシコリとなる恋だったのか。

  そうなると2人の関係性にある種の障害があって2人の想いだけでどうにもならなかったこと、それがここまで引きずる要因なんじゃないかとか、これまた妄想…。

  おおっぴらに街を歩けないから、ドライブばっかり、そんなデートだったのかもしれない。

  不倫とか、教師と生徒とか…!?

 

  最後の春に見た夕陽は

  うろこ雲照らしながら

  ボンネットに消えてった

 

   この映像美…天才!

 

 

ルージュの伝言

ルージュの伝言

 

 

  ☆「ルージュの伝言

  あの人のママに会うために

  今ひとり 列車に乗ったの

 

  これ、私には主人公の動向が凄いなーと。

  実家に帰るんじゃなく、義母に旦那の浮気を言いつけに行くんですよ?

  

  あの人はもう気づく頃よ

  バスルームにルージュの伝言

 

  旦那さん、会社からまっすぐ帰宅したんでしょうか。それともまさに今さっき、浮気して帰ったの?

  私、小さい頃にこれきいて、なんでバスルームなんだろう、と思ったの。

  普通に考えて、リビングか、寝室の壁あたりじゃないですか?書くとしたら。

  旦那さんが慌てふためいて、家中さがしてのバスルームなのか。それとも、浮気してきたから速攻で風呂場に行くのを見越してのバスルームなのか、はたまた、いつも帰宅したらまずフロ!な旦那さんなのか。

 

  とかなんとか色々考えたんですが、今思うと…風呂場なら掃除が簡単だからですよね。

  結局、この人は別れるつもりはないんですから、自分が帰って掃除するのがわかってるからバスルーム…そうなると感情的、突発的家出じゃくて、計画的家出!!

  したたかな可愛い奥さん、

  旦那さんもいい加減にしないと…。

 

  ルージュでね、バスルームに何て書いていったのか…これを明かさないのがユーミンの詩の面白さ。

  ねぇ、あなたなら何て書く?って女性達にふってるみたいで。

 

  

   「さよなら」

    「バカ」

とか?

うーむ。なんかもっとインパクト欲しいよね?

     「知ってるよ」とか、ちょっと怖いよね…

  

  

 

   これらの詩を、またメロディーにぴたりと無理なくのせてくるのも天才的!メロディーと言葉の尺が合わない歌が溢れる昨今…(これもまた音楽表現であるので否定してるわけではないが、とても聴き取れない、私には。しかも歌えない。笑笑)

  ユーミンの言葉を操る巧みさには天才という賛辞しか送れない。私の語彙力とんでいきます…。

   あと、冒頭で述べましたユーミンの声質ですが、大まかに区分けすると私の声も同じカテゴリーみたいです…。

  だからとても歌いやすい(*´-`)

   何回か、ユーミンと声似てるねー!といわれたことがあります。姉もそう言われるそう。

  砂嵐みたいな声で、通らない、可愛くない声質…でも、ユーミンを歌うときだけは、この声も悪くないと思える。

 

COBALT HOUR

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松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤)

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ギター弾き語り 荒井由実~松任谷由実 Songbook

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ユーミンの罪 (講談社現代新書)

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今週のお題「わたしの好きな歌」